新型コロナウイルスの新規感染者数は全国的に減少傾向にあるものの、まだまだ予断を許せない状況です。
厚生労働省が、職場内クラスターの要因分析などを踏まえた「職場における新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト」が公開されています。新型コロナウイルスの感染リスクを防ぐため、人が比較的密集しやすい企業のオフィス空間では飛沫対策が求められています。
具体的には
「対面での会話を避ける」
「もし対面での業務が発生する場合はオフィスに仕切りを設置する」などの措置をとることが求められています。
テナント様を訪問しお話していると、ウイルス対策のために「社内にパーティションを導入した」或いは「導入を検討している方」が最近多いです。
しかし、設置するパーティションによっては部屋の雰囲気にマッチせず、社内の景観を崩してしまうということもあるかもしれません。
今回、私宮村による「ウイルス対策は勿論のこと、インテリアとしても活躍するパーティション」についてお伝えします。
【ウイルス感染は主に「飛沫感染」「接触感染」の2種類】
オフィス空間はウイルスの飛沫感染が起きる条件を満たした環境です。
新型コロナウイルスは、「飛沫感染」や「接触感染」で感染するとされています。
感染者が触れたものに接触することで感染するのが「接触感染」。感染者の飛沫（くしゃみ・咳・つばなど）に含まれるウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染するのが「飛沫感染」です。
ドアを閉め切った空間で、近距離で多くの人と会話をするオフィス環境は、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させるリスクがあると指摘されています。
WHO（世界保健機関）の報告によると、5分間の会話で飛ぶ飛沫は1回の咳と同じくらい（約3,000個）とされています。通常の業務をしているだけでも、オフォス内は感染リスクが極めて高い空間であると言えるでしょう。
では、オフィス内で感染症対策をどのようにしていけばよいのでしょうか。
【インテリアとしても活躍するパーティション】
パーティションは簡単に言えば空間を仕切るためのオフィス家具ですが、今では利用シーンに合わせて様々なパーティションが販売されています。
ここでは設置が簡単な置き型のパーティションをメインに取り上げてご紹介していきます。
パーティションは、天井までの間切りをするハイパーティションと置き型のローパーティションとの2つに分類することができます。
ローパーティションの代表的な高さは、「1200mm前後・1600mm前後・1800mm前後】の3つの高さで区別できますが、
〇1200mmはデスク周りの仕切りに
〇1600mmと1800mmはミーティングスペースの間切に
というように使用用途に合わせて高さを変えると良いでしょう。
それでは、それぞれの高さの使用用途について見ていきましょう。
【1200㎜前後のパーティション】
1200mmは座ると周りが見えなくなる程度の高さで、デスク周りやちょっとした間切に最適な高さのパーティションとなります。
集中作業が多い会社ではこのパーティションをデスク周りに置き周囲からの視線を遮断することで、作業に集中しやすくなることも期待できます。
【1600㎜前後のパーティション】
この高さは、簡易的なミーティングスペースを作る時などに向いている高さだと言えます。遮音効果はほとんどないですが、ちょっとした打ち合わせなどの間切りとしては十分な高さではないでしょうか。そして、社内にミーティングルームを作る際などにお薦めです。又、設置は非常に簡単な上、組み合わせ方によっては、T字にも十字にも120度の角度で組み合わせるというようなことも可能ですので、様々な使い方ができることもおすすめポイントです。
【1800㎜のパーティション】
1800mmは、立っている時でも全身が隠れるに十分な高さのパーティションです。
ミーティングスペースを作ることもできますし、商談スペースなどを作る際にはこの程度の高さがあれば十分です。こちらも、1600㎜同様、組み立てが簡単で社内のレイアウトを変えたいという場合にはすぐに取り外してレイアウト変更もできるという優れものです。
企業によって新型コロナウイルス感染症の飛沫対策にかけられる予算は異なります。
パーティションはミーティングスペースを作るためや飛沫防止によるウイルス対策のために活用する方が多いです。
しかし、現在は様々な材質・色目のパーティションが販売されています。パーティションを活用して、社内を清潔かつおしゃれにできれば、社員のモチベーションが向上して生産性の向上にも繋がります。
長期的な感染症対策のあり方を見据え、自社の目的と予算にマッチしたオフィスの仕切り方を検討しましょう。
ぜひパーティションをインテリアの一部として活用し、ウイルス対策の強化を図るとともにオフィスの環境を整えてみてはいかがでしょうか。
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