不動産業界に従事して、早4年となりますが、業界に精通できたわけではなく、まだまだ日々勉強中の身であります。
最近、お客様をご案内していた際、「このビルはS構造?それともSRC構造?」と業界用語を連呼されて少し戸惑った経験をしました。
聞いた事をあるけど。
具体的にどのような構造か、把握していませんでした。
その場で、スマホで検索して答えましたが営業マンとして失格だと反省しました。
そこで、今回も前回に引続き「今さら聞けないシリーズ」と題しまして、営業マン宮村が猛勉強して身に付けた知識、「オフィスビルの構造編」についてお伝え致します。
オフィス移転を検討している時、移転先のオフィスの資料を見るとオフィスビル自体の構造が表記されていることがあります。実際にオフィスビルがどのような構造で作られているかを知るために今回は「S造・SRC構造」についてご紹介します。
【そもそもS造・SRC造ってなに】
S造のSは「Steel」の頭文字で、鉄骨造のことを指します。
S造では鉄製の柱や梁をボルトや溶接で固定し、通常は鉄骨の周りに耐火被覆を施します。尚、S造には鋼材の厚さによって軽量鉄骨造(6mm未満)と重量鉄骨造(6mm以上)がありますが、オフィスで採用されるのは基本的に重量鉄骨造です。
又、SRC造とは「Steel Reinforced Concrete」の頭文字を取ったもので、日本語では鉄骨鉄筋コンクリート造と呼ばれます。
コンクリートの中に鉄筋が入った仕様を鉄筋コンクリート造(RC造)と呼びますが、SRC造ではコンクリートの中に鉄筋と鉄骨が入っています。RC造よりもさらに高い強度を持ち、さらに鉄骨をボルトや溶接で接合するためさまざまな方向から衝撃が加えられても力をうまく分散することが可能で、強いだけでなくしなやかな構造となっています。
【木造・ALC(軽量気泡コンクリート)と比較して地震に強く、火災に強い】
鉄やコンクリートと聞くと熱に強そうなイメージを持つかもしれませんが、鉄においては550℃を超えると変形が始まるとされています。
S造の建物は、木造と比べると火の回りが遅い分、火災が長引くと温度は1,000℃を超えるため、倒壊の危険性があります。一方、SRC造で利用されるコンクリートは不燃性の素材なので火災の際にも燃えることがありません。ちなみに木造は可燃性のためS造やSRC造と比べて燃えやすいですが、一度炭化してしまうとそれ以上燃えないという特徴があります。
又、ALCはそれぞれコンクリートのため基本的には燃えず、火に強い構造です。尚、S造は火災が長引くと変形して倒壊してしまう可能性があるとお伝えしまが、最近建てられた建物はこうした弱点を補うために防火剤や防火シートが使用されていることが多いため、比較的火事に強くなっています。S造のオフィスビルを選ぶ際には築年数を見るとともに、耐火性についてどのような対策をしているのか確認してみるとよいでしょう。
【S造・SRC造のメリット】
S造やSRC造のメリットとしては以下のようなことが挙げられます。
・空間を広く取ることができる
・高層階のビルが建築できる
S造やSRC造は空間を広く取ることができ、また高階層のビルも建築できるためオフィスビルの建築に適していると言えます。特にS造はコンクリートがRC造やSRC造と比べて軽くなることもあり、超高層の建物に採用されることが多いです。
【S造・SRC造のデメリット】
一方、S造やSRC造のデメリットとしては建設費用が高くなりやすく、結果としてオフィスの賃料も高くなる傾向にあることが挙げられるでしょう。
一般的にS造(重量鉄骨造)のオフィスビルよりSRC造のオフィスビルの方が耐久性等に秀でる一方で、オフィス賃料は高い傾向にあります。なお、SRC造のオフィスビルについては、RC造と比較すると設計の自由度がやや低くなってしまいますコンクリートの中に鉄骨と鉄筋の両方を入れるため、あまり特殊な形に変形させることができないからです。ただし、鋼材を大量に配置する分、柱や梁の太さを細くできることもあり、間取りによってはSRC造の方が設計の自由度が高いといった場合もあります。
お付合い頂きありがとうございます。
S造とSRC造のオフィスビルについてメリット・デメリットをお伝えしました。S造とSRC造は基本的に似た特徴を持ちながら、より高い耐久性や耐火性、防音性を持つものがSRC造だと言うことができます。
従業員や重要情報を守る観点から、是非ともオフィス選びの際に、「ビルの構造」に目を向けてみては如何でしょうか。
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